コラム

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投稿日:2026年8月3日

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エンディングノート、まず何を書けばいい?初心者向け完全ガイド

「終活を始めよう」と思い立ったとき、多くの方が最初に手に取るのが「エンディングノート」です。しかし、実際にノートを開いてみると、たくさんの項目が並んでいて「何から書けばいいのかわからない」「途中で手が止まってしまった」「自分に書けるだろうか」と不安を感じる声をよく耳にします。

この記事では、エンディングノートをはじめて書く方に向けて、書く目的や準備するもの、具体的な書き方の順番、そして書くときの注意点までをわかりやすく解説します。

8月やお盆、お彼岸、敬老の日など、ご家族や親族が集まる機会が増える季節は、これからのことや家族の未来について自然と話し合える良いタイミングでもあります。この機会に、ご自身やご家族のためのエンディングノートづくりを始めてみませんか。

エンディングノートとは何か

エンディングノートとは、自分の人生に関する情報、これからの希望、そして家族へのメッセージなどを自由に書き残しておくノートのことです。

法的な効力を持つ「遺言書」とは異なり、形式にとらわれず、自分の言葉で温かみのある気持ちや希望を綴れるのが大きな特徴です。遺言書とエンディングノートには、次のような違いがあります。

  • 遺言書:「財産の分け方」など、主に法的効力を持たせたい事項を明確に定めるための厳格な書類

  • エンディングノート:「自分がどう生きて、どう終えたいか」を家族に伝え、残された人たちの指針とするための記録

両者は役割や性質が大きく異なるため、どちらか一方を選ぶのではなく、必要に応じて併用することをおすすめします。エンディングノートで全体の意向を伝えつつ、財産の相続など法的な効力が必要な部分については別途遺言書を作成するという形が理想的です。

なぜ今、エンディングノートが必要なのか?

「まだ自分は元気だから、終活やエンディングノートはまだ早い」と感じる方も少なくありません。しかし、人生のエンディングノートを作成することには、本人にとっても家族にとっても、次のような大きなメリットがあります。

1. 家族の精神的・実務的な負担を減らせる

突然の病気や事故、あるいは高齢化にともなう判断力の低下などによって、人生の重大な選択を迫られる瞬間が訪れることがあります。そのようなとき、本人の希望がわからないまま家族が医療方針や財産の在り処を決めなければならない状況は、大きな精神的負担となります。あらかじめ情報が整理されていれば、家族が迷うことなくスムーズに対応でき、負担を大幅に軽減できます。

2. 自分の希望通りの生き方・最期を実現しやすくなる

延命治療についての考え方や、葬儀の形式、お墓のあり方など、日頃の会話ではなかなか切り出しにくい話題も、文字にしておくことで確実に希望を伝えることができます。「誰かに迷惑をかけたくない」「自分らしい最期を迎えたい」という願いを叶えるための確実な手段となります。

3. 頭の中が整理され、これからの人生を前向きに生きられる

エンディングノートを書き進める過程で、自分の資産状況、これまでの交友関係、そして歩んできた人生の軌跡を改めて振り返る機会が生まれます。「終活は残された家族のためだけでなく、これからの自分の人生をより豊かに生きるためでもある」と語る方が多いのは、この内省のプロセスに大きな価値があるからです。

書き始める前に準備しておきたいもの

エンディングノートをスムーズに書き進めるためには、事前に手元に必要な書類や情報を集めておくと便利です。すべてを完璧に揃える必要はありませんが、次のようなものを意識しておくと役立ちます。

  • 預貯金の通帳、証券口座の資料、生命保険や損害保険の証券

  • 年金手帳やマイナンバーカードなどの身分関連書類

  • 不動産の権利証(登記識別情報)や固定資産税の通知書

  • スマートフォンやパソコンのID・パスワードの控え(セキュリティに配慮したもの)

  • 親しい友人や親族の連絡先リスト

手元に見当たらない書類があっても焦る必要はありません。「後で確認する」「この辺りに保管している」とメモを残すだけでも十分です。

【項目別】エンディングノートに書く内容と書き方の順番

エンディングノートには、市販のノートを含めて決まった書式やルールはありません。しかし、何から書けばいいか迷ってしまう初心者の方は、書きやすい項目から順番に埋めていくことで挫折を防ぐことができます。

1. 自分について(基本情報)

氏名、生年月日、本籍地、血液型、現住所、これまでの経歴や家族構成など、まずはご自身の基本的な情報から書き始めましょう。客観的な事実を書き写すだけなので、最初の一歩として非常に取り組みやすい項目です。

2. 資産・財産について

預貯金口座、保険契約、有価証券、不動産、借入金やローンなどの負債を一覧にします。金額まで一円単位で細かく書く必要はありません。「どの金融機関に口座があるか」「どの保険会社と契約しているか」がわかるだけでも、家族が相続手続きを進める際の大きな助けとなります。通帳やカードの現物が保管されている場所もあわせて記載しておきましょう。

3. 医療・介護についての希望

病気が判明した際の告知の希望、延命治療を希望するかどうか、介護が必要になった場合に自宅と施設のどちらを望むかなど、ご自身の意思を記します。この項目は、家族にとって最も判断に悩むポイントであるため、本人の言葉で明確に残しておく価値が極めて高い部分です。

4. 葬儀・お墓についての希望

お葬式をどのような規模で行いたいか(家族葬、一般葬、一日葬など)、希望する宗教や宗派、参列してほしい人、お墓の形態(先祖代々の墓、樹木葬、納骨堂、海洋散骨など)について書きます。喪主を務めるご家族にとって、故人の意向が事前に把握できていることは、精神的な支えになります。

5. デジタル情報について

現代ならではの項目として、「デジタル遺品」の整理も重要です。スマートフォンのロック解除方法、利用しているSNSアカウントの扱いや停止方法、サブスクリプションサービスの契約状況、ネット銀行やネット証券の情報をまとめます。パスワードを直接ノートに書くことに抵抗がある場合は、「パスワードは〇〇の場所に保管しているノートに記載している」といった旨を記し、その保管場所を信頼できる家族に伝えておきましょう。

6. 大切な人へのメッセージ

配偶者、子ども、孫、親しい友人など、人生の節目でお世話になった大切な人たちへ向けたメッセージを自由に綴ります。形式にこだわる必要はなく、日頃の感謝の気持ちや、思い出のエピソード、これからの幸せを願う言葉を率直に書いて構いません。それまでの項目を書き終えた達成感もあり、自然と筆が進みやすい最後のハイライトです。

エンディングノートを書くときに気をつけたい3つのポイント

  1. 一度ですべてを完璧に完成させようとしない エンディングノートは、一度書いて終わりというものではありません。時間とともに資産状況や家族構成、ご自身の考え方も変化していきます。年に一度、誕生日や新年、お盆などのタイミングを決めて、定期的に見直して書き換える習慣をつけましょう。

  2. ノートの保管場所を信頼できる家族に必ず伝えておく どれほど丁寧で素晴らしい内容を書き記しても、いざというときに家族がそのノートの存在や保管場所に気づかなければ、何の意味もなくなってしまいます。「ここにエンディングノートがあるよ」と、信頼できる家族やパートナーに必ず伝えておきましょう。

  3. 法的な効力が必要な事項は遺言書で別途対応する 財産の具体的な分配方法や、認知の有無など、法的な強制力を持たせたい内容はエンディングノートだけに頼らず、公正証書遺言などの正式な遺言書を作成して備えるようにしてください。

生前整理と合わせて進めるとより効果的

エンディングノートを実際に書き進めていく中で、「家の中にある物や書類が多すぎて、実際の資産状況が正確に把握しきれない」「どこに何があるのか自分でもわからなくなってきた」と感じる場面に直面することがあります。

このような場合は、エンディングノートの作成と並行して、身の回りの「生前整理」を進めるのが非常に効果的です。使っていない物や不要な書類を整理しながら、本当に必要な貴重品や書類を洗い出していくことで、エンディングノートに記載する情報もより具体的で正確なものにブラッシュアップされます。

まとめ

エンディングノートは、法的な効力こそありませんが、自分のこれまでの歩みを振り返り、未来の希望を家族に伝え、いざというときの負担を軽くするための心温まる大切な記録です。

最初から完璧を目指す必要はありません。まずは基本情報や資産の一覧など、自分が書きやすいと感じる項目から少しずつペンを動かしてみましょう。

ご家族が集まるこの機会に、これまでの人生を振り返りながら、大切な人たちへ伝えたい想いをノートに書き留めてみてはいかがでしょうか。物の整理や片づけ、終活全般でお困りの際は、私たちが丁寧にサポートいたしますので、いつでもお気軽にご相談ください。

この記事の筆者

株式会社ベストサーブ

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