しかしそうはいっても、遺品整理には故人のそれまで生きて残してきた、大切な物、思い出の物、遺族にとっても大切なたくさんの遺品を整理し処分していく作業になるため、遺品整理業者に依頼するとなればそれなりの大きな費用がかかります。
そんな遺品整理にかかる費用を少しでも抑えて業者に依頼するにはどのようなコツがあるのかを紹介していきたいと思います。
◎なるべく自分で不用品やゴミの処分をする
遺品整理の作業は、処分する物の量が少ないほうが、作業にかかる人数も少なくてできるのでその分費用を抑えることができます。
業者に依頼する作業が多いほど費用は高くなります。なので費用を少しでも抑えたいときは不用品等の処分をはじめ、自分でできる作業はできる限りご自身で行いましょう。
例えば、ご自身でできる作業として・・・
・残す物と処分する物を分別し整理しておく。
・自身で搬出できるものであれば、自治体が運営する廃棄物処理施設に持ち込んで処分する。
・搬出できない粗大ゴミなどは、各自治体指定の業者に依頼をして回収と処分を依頼してもらう。
◎家具や家電はリサイクルショップで買い取ってもらう
処分しようと思っていたものでも売れそうなものは買取サービスを利用しましょう。売れた物の利益を遺品整理の費用に充てることで支払いの負担を少しでも軽くすることができます。
家電リサイクル法により、リサイクルが義務付けられたテレビやエアコン、冷蔵庫、洗濯機は自治体では回収することができません。購入したお店などで引き取ってもらうと数千円のリサイクル料金を払って引き取ってもらうことが可能です。
一方、リサイクルショップに持ち込んだ場合は、リサイクル料金をかけずに買い取ってくれる場合がほとんどで、多少古い物であっても買い取ってくれる場合が多いようです。
貴金属などの貴重品は質屋、宝石店へ持ち込むのがよいでしょう。貴金属の鑑定には専門家の技術が必要なため、質屋や宝石店などで見てもらうとよいでしょう。
各分野のコレクターグッズなど希少品などはリサイクルショップや質屋等ではなく、ネットオークションやフリマアプリなどで売るのがおすすめです。リサイクルショップ等に比べて高価格で売れる可能性もあります。
◎遺品整理の依頼は複数の業者に相見積もりをとる
数多とある遺品整理業者の中から適正価格で安心してサービスを受けるためにも、3社以上の複数社で相見積もりをとりましょう。また、遺品整理作業の相場を把握するためにも有効です。
同じ条件でも業者によって、費用やサービス内容が異なる場合もあります。相見積もりをしていることを業者に伝えることで値引きを検討してもらえる可能性もあります。
また、見積もり時の各担当者の対応や料金提示なども確認しておきましょう。遺族へ寄り添った対応をしてくれるのか、対応はスピーディかなど各業者を比べながら見極めていくとよいでしょう。
遺品整理について専門的な知識や経験を積んだ遺品整理士が在籍している業者はより安心できるといえます。各業者のホームページなどからそれらの資格をもったスタッフが在籍しているかなどもみることができるので確認するのもよいでしょう。
以上、少しでも遺品整理の費用を少しでも抑えて作業を依頼するためのコツについてご紹介させていただきました。しかし、費用を安くできることにこしたことはないかもしれませんが、安さだけに捉われずご自身の希望された内容を適切に対応してくれる、安心して任せられる業者を選んでいただけたらと思います。