2024.08.16ブログ

今、注目の遺品整理士とは?

現在日本では高齢化社会が進み、高齢者の孤独死なども増える中、遺品整理の需要が高まる一方です。

また、核家族化や単身世帯が増加し故人の遺品を整理できる家族が近くにいないというケースも増えています。

このような社会の背景から遺品整理を業者に依頼する人が増えてきています。そこで注目されているのが遺品整理士です。

この遺品整理士とは、どのような資格でどのような仕事をする役割をもっているのかをご紹介したいと思います。


◎遺品整理士とは


遺品整理士は『一般財団法人遺品整理士認定協会』が認定する民間資格で、遺品整理の専門知識と技術を体得した遺品整理のプロフェッショナルといえます。

『一般法人遺品整理士認定協会』とは、遺品整理業界の健全化や、遺品整理の専門家の育成を行うことを目的として設立された民間団体です。

遺品整理士の資格を取得するためには、教会の教材を使って学び、課題のレポート提出が課せられます。合格率は65%程度となり3人に1人は不合格となる可能性があることから誰もが簡単に合格できるものではなく、しっかりと学習していなければ認定できない資格であるといえます。

単なる不用品回収の処分とは異なり、遺品整理士は、遺品を法規制に基づいて正しく処分したり、価値の高いものを見分けたり、思い入れのある遺品を大切に扱い供養する専門的な知識を持った上で遺品整理のお手伝いをさせていただきます。


◎遺品整理士の仕事内容


遺品整理士の仕事内容には以下のような内容があります。

*遺品の選別


大切な方が残した遺品を形見品、不用品、供養品などの種類別に仕分けていきます。

この仕分け作業は不用品回収の分別とは全く異なる作業のため、故人の遺志、遺族の方の希望をもとに丁寧に進めていきます。

そのため、遺族の方の思いや気持ちを汲んで対応できる思いやりや信頼性、要望にあわせて処理を進めることができる柔軟性と確実性が求められます。

 

*遺品の処分


お亡くなりになられた大切な方を思うあまり遺品を処分できなくなる方もいらっしゃいます。

そのような方に代わり、丁寧に仕分けを行い不用品として選別されたものを処分するのも遺品整理士の仕事です。

回収した遺品は故人、遺族の方だけでなく、環境にも配慮して法規制に沿った適切な形で処分します。

遺品の処分を、安心して任せられる存在であるということも遺品整理士として重要なことです。

 

*遺品の供養


写真や人形、仏壇や神棚など、どう処分すればいいかわからないものも遺品の中にはあります。

そのようなとき、遺品を悔いなく手放せるように供養をすすめるのも遺品整理士の務めです。

遺品整理士が在籍している業者の場合、供養のための施設や寺社と提携していることも多く、手配から処理まで任せることができます。

 

これらのほかにも部屋の掃除やハウスクリーニング、業者の有する資格によっては特殊清掃なども担います。

 

◎遺品整理士のいる業者を選ぶメリット


*体力的、精神的な負担が軽減される


遺品整理士に作業を依頼することで、重量のある家財などの処分、たくさんある遺品の整理など体力的に大きな負担となる部分が軽減できます。また、大切な人を無くした悲しみや思い出と向き合うことでなかなか立ち直れない方もいらっしゃいます。そのような場合でも遺品整理士を頼ることで精神的な負担が減らせる場合もあるでしょう。遺品整理士は、遺族の方に寄り添い要望に合わせて丁寧に作業を行います。

 

*短時間で遺品整理の作業が完了できる


遺品の量や作業人数によっても変わってきますが、一軒家の遺品整理をする場合の作業にかかる期間の目安は2~3週間程度といわれています。遺族によっては賃貸料の発生が気になって、できるだけ早く終わらせたいと希望される方もいます。遺品整理士は専門知識と豊富な経験から効率的に作業を進めることができるので、(遺品の量や業者の実績などにもよりますが)ワンルームであれば数時間、一軒家でも1日~2日で作業を終了することも可能です。

 

*専門知識と経験を持っているため遺品整理のさまざまな相談ができる


遺品整理士の魅力の一つとして、遺品整理に関する専門知識と経験を持ち合わせていることがあげられます。

例えば残しておくべき物の知識や経験もあるため、貴重品をはじめ価値のある遺品の捜索も可能です。大切な物を見逃さないように作業を行うため遺族の方は安心して作業を任せることができます。



*悪徳業者への不安が減る


遺品整理士への依頼は、悪徳業者への不安の軽減にもつながります。

最近は遺品整理業を手掛ける業者が爆発的に増えてきており、中には適切な許可や資格を持たないで作業を行っている業者も存在します。

遺品整理業務を行うにあたり業者は、下記の資格を有する必要があります。

 

『一般廃棄物収集運搬許可証』

一般廃棄物収集運搬許可証は、家庭ごみを収集、運搬するために必要になります。遺品から出る廃棄物やごみを処分するためには、市町村から許可を得ている必要があります。

 

『産業廃棄物収集運搬許可証』

産業廃棄物収集運搬許可証は、金属くずやゴムくずなどの一般家庭から出るごみ以外の産業廃棄物を収集、運搬するために必要になります。

 

『古物商許可証』

古物商許可証を取得していれば、遺品を有料で買取りができます。骨董品やブランド品などの価値ある有価物の買取りを行うためには欠かせない資格です。

 

これらの資格を持たない悪徳業者に依頼してしまったら「回収してもらった不用品が不法投棄されていた」「追加料金で高額請求された」「必要なものを処分された」といったトラブルに巻き込まれてしまいます。

なので、遺品整理を依頼するときには、その業者がこれらの資格を有しているかどうかを確認することも悪徳業者ではないかの判断基準の一つになります。

遺品整理士は、遺品整理業界の健全化を目的として活動する『一般財団法人遺品整理士認定協会』が正式に認定する資格です。遺品整理業務を行うにあたって絶対に必要な資格ではないとはいえ、遺品整理士としての正しい知識と心構えを身につけたプロフェッショナルです。

遺品整理士の在籍する業者を選ぶことは安心要素のひとつとなるでしょう。

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